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SKILL ELEMENTS 南 寛氏の「ファンダメンタル〜ハイスキルドリブル〜」

 奈良県の出身でジュニアオ-ルスター奈良県代表主将も務め、天理大学でアシスタントコーチも務められていた南氏。大阪の「KAGO BASKETBALL SCHOOL」の立ち上げメンバーでもある南氏の指導は、ハイレベルなスキルコーチングとして定評がある。その高いデモンストレーションスキルとともに、こだわりの分解練習が南氏の魅力。その魅力の源を探っていきたい。

――なぜドリブルをテーマにしたのでしょうか?

「中学、高校と1試合にボールを持つ機会が多く、大きな選手や速い選手に対して得点を取ることを求められていたことから、どうやったらディフェンスをやっつけられるかということを常に考えていました。そこで、僕はドリブルスキルを強みにして練習してきたので、独特なリズムをつかむこともできました。また、ストリートバスケの世界でのプレーや、フリースタイルでも活動していたこと、アメリカへバスケットの勉強へ行ったことなどが今のドリブルスキルの指導に活かされていると思いますし、その経験を子ども達に伝えていきたいと思って、ドリブルをテーマに設定しました。」

――指導のねらい、目的をお聞かせください。

「やったことのない動きを考え、表現することと、壁がある中でどう立ち向かうか、この二つが主なねらいでした。僕はドリブルの構造を攻める(アタック)・その場(ステイ)・下がる(バック)と大きく3つに分けて考えていて、今回は攻めるドリブルスキルをテーマにしました。」

――クリニック担当しての感想をお聞かせください。

「まず、とても楽しくクリニックができ、東京で練習を担当できたことに感謝しています。また、今回色々な道具を持ってきましたが、全く使わず2時間クリニックを行ったということはチャレンジでした。子ども達はやったことのない動きに対してまず知ることが大事です。そして、頭を使い練習すること、そういう子は絶対上手くなると思っています。今回でもそういう風に練習していて良かったのと、これからスキルが伸びるだろうなと感じました。本当にありがとうございました。」

 南さんの教え子たちがやっているドリブル練習の映像を見た時に「なんて中学生がいるんだ…」と思い、どんなことを教えているのかとても気になっていました。

 今回クリニックを見ることでき、南氏のドリブルスキルに対する細かい指導、こだわりを感じることができました。そして何より2時間リングを使わずに練習したことに驚いたと同時に、後で聞くと、「まだまだスキルはありますよ!」とおっしゃっていたのも印象的でした。ドリブルというスキル一つとってみてもこれだけ考えて指導されている方がいることに、自分ももっと考えて指導にあたらなくてはいけないと思いました。子どもたちにとってもそうですが、私にとっても、とても良い刺激になった2時間でした。ありがとうございました。(谷中風次)

練習内容

1)ダイナミックストレッチ

  • トゥータッチ…しっかり振り上げ、肩より上でタッチする。ドライブの大きなステップにつながる。

  • ランジ…足を上げて前へ下ろす。足を上げた時にバランスを崩さない。

  • 斜めランジ…足を上げて方向転換するときに、つま先を進行方向に向ける。

2)ステップワーク

  • 基本姿勢からのつま先とかかと立ち

  • パワーポジションウォーク…つま先とかかとを意識して、基本姿勢から歩く。

  • ノーマルウォーク

  • キャリオカ

  • キャリオカ&バッククロス…後ろに足を出す瞬間に上体を下げる。

  • オープンステップ(以下オープン)‐バッククロス‐オープン

  • オープン‐バッククロス‐オープン‐オープン

  • オープン‐バッククロス‐オープン‐オープン‐クロスステップ‐ターン

  • サイドキックから両足ストップ…インサイドアウトドリブルから止まるイメージ。肩だけ開くようにし、つま先は進行方向に向ける。サイドキックからしっかり横に飛ぶ。

  • フロントステップ‐アウトサイドキック‐スライド…真っ直ぐワンステップを踏み、外へ床を蹴ってスライドする。移動の前はしっかり足を上げる。

3)ドリブル

  ドリブル練習においてドリブルは常に腰の位置で行う。上下へ変化できるようにするためである。

  • ボールティップ

  • 上方向に連続ボールスナップ…手首を使うことを意識する。

  • ダブルタッチドリブル…ドリブルで上がってきたボールを一度タッチしてドリブルを行う。ドリブルのタメ(リズム)を作る。

  • ダブルタッチからのフロントチェンジ…フロントチェンジは腰の位置におさめて行う。

  • ダブルタッチからのレッグスルー…足を前に出してフロントチェンジのようにドリブルして足を通す。

  • ダブルタッチからのバックチェンジ

  • バックターン

  • ビハインドバック…後ろからチェンジの方向のお尻を触るようにする。

  • ステップワークの⑥~⑧に合わせてドリブルチェンジ

 ‣オープンステップ時→フロントチェンジ、レッグスルー

 ‣バッククロス時→ビハインドバック

  • 色々なラダーステップからの⑨のドリブルステップワーク


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